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平等院(びょうどういん)の阿弥陀堂が、いつしか鳳凰堂(ほうおうどう)と呼ばれるようになったのは諸説あるが、南北両端部に設置されている鳳凰像のおかげであろう。

鳳凰というのは古代中国の想像上の鳥であり、立派な天子が世に出たときに出現する吉兆と言われている。

そして本来「鳳」は雄、「凰」は雌のことをさし北の像は98.8cm、南の像は95.0cmの高さがあるので…おそらく北が鳳で、南が凰ということなのだろう。

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木から造られる仏像に対して、こちらは青銅の鋳物という違いはあるが…

寄木造りと同じように頭部・胴部・翼・脚部の各部は別々に鋳造され、銅板製の風切羽と共に鋲で留められ組み立てられている点では共通している。

鳳凰像も、御本尊の阿弥陀如来像と同じく仏師・定朝らによって原形が製作された可能性が高い。

屋根上に輝く像はレプリカだが、オリジナルの鳳凰像は併設の鳳翔館にて展示されているので、鳳と凰の違いをじっくりと観察してみて欲しい。

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平等院・鳳凰堂と聞くと10円玉のデザインを思い浮かべる人が多いと思うが・・・

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2004年(平成16年)11月1日にマイナーチェンジして発行されている、現行の1万円札の裏面に描かれているのも平等院の鳳凰像なのである。

京都や奈良の伝統的建造物をはじめ国内には素晴らしい建物がたくさんあるが、この鳳凰堂だけで2つも選ばれていることからも、いかに素晴らしい建物なのかが分かる(*´ω`)