龍安寺(りょうあんじ)は、京都の他の華やかな観光名所とは少し違い、とした雰囲気を持つ寺院だ。

とりわけ方丈の枯山水(かれさんすい)庭園は、石庭の代表格として国内外に広く知られている。

鎌倉時代に禅宗(ぜんしゅう)が中国から伝えられて以来、庭園の様式にも変化がみられるようになり・・・今までの常識を覆すような枯山水庭園の技法が登場する。

これは、草木や水を使うことなく川や海に見立てたり、大きな石組で滝や仏の姿を表現するといったもので・・・特に室町時代の臨済宗の寺院に数多くつくられた。

非常にシンプルでありながら奥深い・・・まさに禅だ<(_ _)>

この方丈庭園は、欧米人から「とても日本的」と称され人気も高く、連日大勢の外国人がやってくるわけだが・・・肝心の日本人のうち、どれほどの人がこのお庭のもつ意味を理解できていることか・・・(;´・ω・)

こちらの庭には、大小15個の石が絶妙に配置されている。

どういうわけか縁側に座して眺めると、どの角度から見ても石たちが重なってしまい・・・一度にすべての石を見ることができないようにできている。

これについては、さまざまな見方や考え方がある。

おそらく解説で一般的なものは・・・

白い砂の上に並んだ15個の石が、まるで虎の親子が川を渡っている様に見えることから「虎の子渡しの庭」とよばれているという解説だろう。

これについては、ずいぶんと前から定説であり、最初に考えついた人は実に素晴らしいと思う。

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他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチモナリザと同様に1:1.6の黄金比で囲まれており・・・それぞれの石を線で結ぶとまた黄金比になっている庭なので美しいとか違うとか・・・(;´・ω・)

何とか、格好良くアピールするための理由付けを必死に探している感じがする(笑)

だが、ここのお庭で実際に座ってみると、そんな話は何の意味のないものだという事に気付く。

現代人の目はすでに観光地として、このお庭を見ておられるが、ここはあくまで500年前の「禅寺」なのであって、庭に向かい座禅を組んで瞑想していた僧たちの姿を、まるで他人事と思わず・・・彼らと一緒になって座っているような気持ちで眺めることをお勧めする。

ひたすら集中することで、おのずと体の力は抜け、自然体になる。

もちろん誰とも話さないし何も聴かない・・・すると、自然と庭に入り込むことができるようにできている。

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本来ならここは静粛に!という立て札があるべきだと思うが・・・修学旅行生は一、二、三、よん!っと石の数をかぞえながらドタドタと廊下を行ったり来たり・・・ガイドも「全部見えたかぁ?」と大声で怒鳴り・・・女性のグループは世間話に花が咲き、ワーワーギャーギャー・・・と、まるで落ち着きがない(;・∀・)これで良いのか?

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信じられないことに、静かにこの庭で禅を理解しようと真剣なのは外国人ばかり・・・いずれ外国人から「スミマセンガ、シズカニシテイタダケマスカ?」と言われるかも?(;´・ω・)

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せっかく拝観されるのなら、観光客が少ない寒い時期がおすすめ(*´ω`)